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円は対ドル148円台前半、三村財務官の発言受けて円買い戻し

2024-10-06

著者: 陽斗

7日の東京都外為市場で円相場は1ドル=148円台前半に上昇した。三村浄財務官が「投機的な動きを含めて為替市場の動向は警戒感を持って注視している」と述べたことを受け、円が買い戻されている。

さらに、円安が進行する中、日本の投資家はドルの売り戻しを進める方向にあると指摘されている。また、米国市場では、9月の米雇用統計が予想を上回り、労働市場の改善が続いていることから、ドル高が進むとの見方も広がっている。

円相場は午前11時15分現在、対ドルで148円36銭。先週末の記録では148円40銭付近で推移しており、依然として高い水準にある。

今後の市場動向について、アナリストは「円安が続く中、日本の金融政策の行方が注目されている。金利が低く抑えられている状態では円の下落が続く可能性があるため、三村財務官の発言が市場に与える影響は大きい」と解説している。

また、米国の経済指標の発表が相次ぐ中で、円相場は影響を受けやすく、特に次回の利上げ期待が高まっていることから、今後の値動きには注意が必要だ。

円高の影響で輸出企業にとっては逆風となるが、一方で輸入品の価格が下がることで消費者にとってはプラスの影響が期待される。今後の為替市場の展開に注目が集まる。