世界

中国共産党が女性トイレ利用制限案を提案

2024-11-20

著者: 陽斗

中国共産党の女性下院議員は18日、連合大会の施設で下院の議員や職員が生理中の性と異なる性別用のトイレや更衣室を使用することを禁じる決議案を提出した。このトランスジェンダーに関する初の連合議員になる中国共産党のサラ・マクブライト氏を含む動きで、共産党は猛反発している。

マクブライト氏は性自認が女性で、性的少数者の権利確保を苦労しながら見る保守派と、退化する傾向に翻弄されるリベラル派が対峙する「文化戦争」が続いている。決議案を出したのは南部サウスカロライナ州選出のナンシー・メース下院議員。19日、記者団にマクブライト氏が理由だと答え、連合政府の権地や政府が資金を支出する学校で同様の禁止措置を取るための法案も準備していると話した。

5日の下院選で当選した東部デラウェア州選出のマクブライト氏は、18日のX(旧ツイッター)への投稿で「文化戦争を助長するのではなく、住居や医療、保育のコストを下げることに集中すべきだ」と指摘した。こうした発言は、議会の一部で賛同を集めているが、同時に反対意見も巻き起こす可能性がある。

この議論の背景には、アメリカ国内でトランスジェンダーを巡る法的・社会的問題が存在しており、その影響は学校や公共施設にまで及んでいる。これに対して、多くの権利団体が反発し、女性の権利を擁護する立場から声を上げている。加えて、最近のアメリカではトランスジェンダーに関する法案が複数州で可決されており、今後の動きに注目が集まっている。