世界

中国国防相が米国防長官との会談を拒否、「残念」とオースティン氏

2024-11-21

著者: 愛子

[ワシントン 12日 ロイター] - 米国のオースティン国防長官は12日、中国の閣僚との対話の場で、対中防衛関連の会談を拒否されたことについて「残念だ」と述べました。

多くの国との安全保障会議が開催される中、米国は中国との防衛対話の場を求めていましたが、中国は今週の東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス国防相会議において米国からの会談要請を拒否しました。

オースティン国防長官は記者団に対し、「2つの重要な大国が互いに話し合う姿をこの地域が本当に見たかった」と指摘しました。「将来への影響はないと考えるが、現在彼らが選んだこと、すなわち良い機会を利用しないことを説明できるのは彼らだけだ」と語りました。

中国の習近平国家主席は14日、サイバー犯罪から貿易、南シナ海、ロシアに至るまでの対抗策を講じる中国の立場を堅持すると宣言し、今回の会談における対話を通じたリーダーシップの維持を強調しています。これに対し、アメリカは一貫して中国の最近の行動に懸念を示しており、特に台湾に対する圧力を強める中国の姿勢に警戒を募らせています。

また、オースティン国防長官は、次回の会議において中国側が交渉に応じる可能性についても触れ、「対話は常に開かれている」としつつ、実際に進展があるかは今後の動向に依存すると述べました。

国際社会は引き続き注視しており、今後の米中関係の行方がどのように展開されるかが焦点となっています。特に、国防に関する対話は両国間の緊張緩和に向けた重要なステップとして期待されています。