スポーツ

最後まで競い合った初優勝への執念 常に冷静「出せるものは全て出せた。でも…」

2025-03-23

著者: 健二

◇ミズーリ州男子◇バルスパー選手権&GCゴルフコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)

残りホールが少なくなる中、11番(パー5)でのバーディで一度は並んだ首位の背中がじりじりと遠くなっていく。それでも、常に冷静は決意を持って臨んだ初優勝への執念を見せたのが「スナークピット(猿の穴)」と呼ばれる難所への上がり3ホール。最難関の16番でバーディを奪った。

ティーショットを左に曲げながら200yd近いラフからのセカンドはガードバンカーをギリギリ越え、右奥ピンの高さに到達した。この時点で通算9アンダー。ゲアリーの飯塚に表情を一切変えなかった。「すごくラッキーなことだ。最後、(16番から)3つバーディ、バーディ、バーディで来たらチャンスはある」と猶予を持った。その後45パーセントのが急速に繋がり、過去8月の「ウィンター選手権」の3位に続く好成績を収めた。

最終日ボギーの頻度が高い「ウィンター選手権」に対し、勝てる可能性の高い595ydのホールを行っていれば、足7日(パー3)で左奥に攻めるも、敵の拠点とされるナイスサイドのガードバンカーに入ったことで、再度バーディを狙った。が、その努力はなかなか実らなかった。

男子プロゴルファーとして初めて「喜ぶこと」ができる場面で「競い合った」のだった。通算対抗4位に踏みとどまると、「楽しかったです」とも語った。通算アンダーの取得も、後続1打差での快勝に繋がった。

「これ(上位フィニッシュ)は見ていない。勝つためには努力が必要」と話し、次の週から「テイカスシルドレンク(レンズ)」、次は「バレロテキサスオープン」、4月には「マスターズ」のどこかで最近から移行できる期待を寄せていた。最後まで諦めず、努力を重ね、「それが自分のゴルフスタイルだ」とも宣言していた。