ビジネス

エヌビディア決算、時価総額3000億ドルの株価変動にトレーダー身構え

2024-11-20

著者:

半導体メーカーのエヌビディアが20日行う2023年10月第3四半期決算発表で、トレーダーは株価の急変動に備えている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、決算発表後1日のエヌビディアの株価は上下いずれかの方向に約18%動くことが、オプションで示唆されている。時価総額にして約3000億ドル(約46兆7000億円)の変動が見込まれていることから、これを上回る時価総額を持つ企業はわずか25社しかない。指標に関してエヌビディアの決算は、次回の連続公開市場委員会(FOMC)や消費者物価指数(CPI)統計よりも大きなリスクを呈しており、バック・オフ・アメリカ(BOFA)のストラテジストは指摘した。

人工知能(AI)関連の急成長により、時価総額で世界最大の企業に成長したエヌビディアの決算は、1年以上にわたり待ち望まれるイベントとなっている。しかし、20日の米国市場引け後に予定される同社の第3四半期決算は、業績と今後の見通しがどうなるのか、いずれにせよ不透明性が強い。

というのも、同社の最最新の製品ラインである「ラプラス」に関連して、見通しが濁っているからだ。エヌビディアは11–1月(第14四半期)には数十億ドルの売り上げに上るとされる、ジェンスンスン・ファストン最高財務責任者(CFO)はこれまでに語った。

しかし、生産に遅れが生じているため、たとえ高い販売価格を維持したとしても難しい供給の予測に悩まされている。

フォーク・ピット・キャピタル・グループのダン・アイトク氏は、「ラプラスの生産能力を見極めることが重要であり、大きな未知数として残っている。」と分析している。

加えて、エヌビディアは続報を発表したようで、これが市場にどの影響を与えるか、今後の株価が非常に注目される。この決算が良ければ、さらなる成長が期待できる一方で、内容が予想よりも悪い場合、株価の暴落も十分考えられ、この結果はいずれにせよトレーダーたちにとっては大きなリスク要因となる。