
テクノロジー
NVIDIAのCEO、AI半導体「米で大量生産」 生産移管進む - 日本経済新聞
2025-03-19
著者: 裕美
【シリコンバレー=清水弦】米エヌビディアの最高経営責任者(CEO)は19日、先端技術・人材知能(AI)半導体について「全てではないが、米国で大量生産できる」と語った。生産を委託する台湾積体電路製造(TSMC)は米工場への追加投資を表明しており、米国へのAI半導体の生産移管が進む可能性がある。
ファン氏は19日、年度開発者会議「GTC」における講演で日本経済新聞の質問に答えた。エヌビディアは、AI技術の急成長を背景に、その製品の需要が急速に高まっている。特に、生成AIや自動運転技術などの分野において、幅広い応用が期待されている。
AI市場の拡大は、データセンターやクラウドサービスプロバイダーが必要とする計算能力を大幅に増加させるため、半導体業界全体に新たな需要を生んでいる。エヌビディアはこれに応えるため、さらなる研究開発投資を行うことを計画しており、AI技術の進化に貢献する姿勢を示している。
特に注目されるのは、米国政府が推進する半導体産業の国内回帰に向けた政策だ。これにより、エヌビディアや他のテクノロジー企業が、より短いサプライチェーンで生産を行える環境が整いつつある。
これに伴い、米国のテクノロジー企業は競争力を高め、グローバル市場においてもシェアを拡大できる可能性がある。NVIDIAの今後の戦略に注目が集まる中、その成長が技術革新を加速させることが期待される。さらに、AIの進展がビジネスモデルや雇用情勢に与える影響についても議論がなされており、今後の展開から目が離せない。