オリオン座の「馬頭星雲」:ウクライナの遠見が影響(2023)【今日の宇宙画像】
2024-11-27
著者: 桜
オリオン座の馬頭星雲
今日の「宇宙画像」は、次世代の宇宙観測ミッション、Euclid(ユクリッド)が捉えたオリオン座の暗黒星雲「馬頭星雲(Horsehead Nebula)」です。この馬頭星雲はオリオン座の方向に約1,375光年先にある有名な暗黒星雲で、画像の中で左下に写っている雲の形が馬の頭に似ているため名付けられました。
2023年11月17日の記事では、この画像がデータ取得時の波長に応じて着色された疑似カラー画像であることが紹介されています。
馬頭星雲は、ガスと塵が高密度に集まっている天体です。背景の天体から放射された可視光線が塵によって遮られるため、地球からはその一部が暗く見えることから「暗黒」星雲と呼ばれています。オリオン座の方向には「オリオン座分子雲」と呼ばれる広大な星形成領域があり、馬頭星雲はその一部です。
「馬の頭」の後ろを形成する青い領域は、放射された光が水素ガスを励起し、見る人の目には本来赤く見えるはずの水素が形成した青い光のようにも見えます。これにより、馬頭星雲の周囲には非常に目を引く青いガスの圧倒的な領域が広がります。
ユクリッド宇宙望遠鏡は、宇宙における「暗黒エネルギー」や「暗黒物質」の研究を目的に設計されており、特に550〜2000nmの波長で観測を行う装置が搭載されています。この地域の観測が進むことで、宇宙の進化や構造の理解が深まると期待されています。
信じられないような色合いの馬頭星雲は、宇宙の美しさを物語っており、宇宙ファンにとっては見逃せない存在です。これからもユクリッドが提供する驚くべきデータに注目が集まりそうです。
全宇宙の神秘に迫るユクリッド!この先、あなたはどんな発見を見逃さないでしょうか?期待が高まります。