WRCジャパン:SS12で発生した一般車進入の事案について、競技会審査委員会が主催者に対し8705万円の罰金を科す
2024-11-24
著者: 蒼太
はじめに
競技会審査委員会は、WRCリージョナルジャパンの主催者に対し罰金(Steward Decision)を発表しました。主催者団体には合計で5万ユーロ(日本円で約8705万円)の罰金が科されることとなり、追加として10万ユーロの罰金を科す可能性もあるとしています。
事案の詳細
2024年11月23日午前10時33分、ドライバー1名がSS12のマーシャルポスト5に進入し、進行方向にスタート側520mへ進んでいきました。この場合、マーシャルポスト5はマーシャルによるテクニカル独自の安全管理が求められ、利用可能な物理的な安全対策がなかったことが関与しています。
求められる安全対策
その上、主催者側は確認と指導がなされるべき完全なマシンコントロールレーンを、専門のFIAタスクフォースとFIA安全部門、日本自動車連盟と協力して、WRCリージョナルジャパン2025年までに実施することが求められています。
安全管理の重要性
今回の事案は、WRCのレース運営において安全管理が十分に徹底されていなかったことが一因とされ、特に一般車両の立ち入り防止の重要性が再認識される結果となりました。なお、この違反はFIA国際スポーツコード第12.2.1.h条に基づくものです。
審査結果
審査結果には以下の項目が含まれます。 1. 主催者団体は合計で5万ユーロの罰金が科される。 2. 追加として10万ユーロの罰金を科す可能性がある。さもなければ、この事案は48時間以内に通告されなければなりません。もし通告が行われなかった場合、さらに罰が加わることになります。
今後の展望
今回の事案が示したように、WRCでは迅速かつ安全な運営が求められ続けています。来年の大会では、このような問題が発生しないよう、より厳格な管理体制が期待されることでしょう。