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円は対ドルで147円台前半に上昇、米景気減速懸念や日本銀利上げ観測で
2025-03-09
著者: 結衣
10日、東京での円相場は、147円台前半に達して上昇しました。米国の景気減速懸念や日本銀行の利上げ観測が影響しています。
外為どっとコムの神田吉伸部長は、「米国の景気は今後の高物価や関税の影響で減速していく可能性が高い」と語りつつ、円相場は「先週末の高値を再び試す可能性が高い」と指摘しました。日本銀の利上げは遅いとしても、「6月や7月といった状況は変わらない」と述べました。
先週末の海外市場での円は、予想を下回る米景気減速データを受けて146.95円まで上昇しましたが、約15カ月にわたる高値となっています。
円相場は対ドルではニューヨーク時間帯の10時28分に147.15円に達しました。朝方発表された1月の毎月勤労統計では、基本的に相応に増加しているとのことです。
また、市場関係者は、「企業の収益が高水準で依然として強く、円高への影響が少なく済むだろう」との見方を示しています。2025年春には資金需要が32年ぶりに5%を超えると予測しており、円高を後押ししています。
特に、日本の金融政策は今後の景気展望に影響することが予想されており、政府の経済政策に注目が集まっています。最近の統計結果に基づく考察では、「利上げへの道を順調に進んでいる内容は変わらないだろう」との意見が多いです。次回の利上げ予想期限が7月より前倒しされる可能性を示唆しています。
米国商品の先物取引委員会(CFTC)によると、アセットマネージャーの円の対ドルポジションは21年以来の高水準となっており、為替相場は677件に縮小し、昨年10月以来の買い越しへと接近しています。今後の市場の動向に注目が集まります。